Sala santi logo
[ 1]生涯スポーツとしてのトライアスロン(1) [13]ピンチをチャンスに
[ 2]生涯スポーツとしてのトライアスロン(2) [14]スイムもナンバで
[ 3]ナンバ歩き [15]トライアスリートの菜食主義
[ 4]ナンバについて [16]菜食のすすめ
[ 5]ナンバ歩きの実践 [17]トライアスロンが教えてくれたこと
[ 6]競技志向の落とし穴 [18]生きる力を養うトライアスロン
[ 7]みなさん、国体に参加しましょう [19]100歳でも現役のコツ
[ 8]今年の宮古島、そして淡路大会 [20]生活に役立てるトライアスロン
[ 9]自転車通勤の極意 [21]高齢者のトライアスロン
[10]トライアスロンを人生の黄金期に活かす [22]トライアスリートは求道家なのか
[11]田山さんワールドカップ優勝とYao Logic [23]科学的に解明される魂とは
[12]転機を迎えて
健康道場サラシャンティのHPへ>>


[19]100歳でも現役のコツ


JTUのニュースで82歳の鉄人・伊賀正美さんのことを知りました。今年の「ひわさうみがめトライアスロン大会(計51・5キロ)をスイム(1・5キロ)38分、バイク(40キロ)2時間9分、ラン(10キロ)1時間28分の」を4時間16分でゴールとあった。制限時間を14分も残して完走されるのはすごいですね。 伊賀さんは57歳まで病弱でスポーツ経験はなし! 「ストレスで胃潰瘍になり、長生きできないとあきらめていたが、このまま死んだらつまらんな」と走り始めたのがきっかけとのこと。60歳でトライアスロンに初出場されてから22年間で30回の出場歴とありますので、きっと順位やタイムを気にせずに用心深く続けてこられたのでしょう。 

カナダのトロントでのフルマラソンで、100歳のインド系英国人男性ファウジャ・シンさんが完走し、公式記録ではシンさんのタイムは8時間25分16秒でフルマラソンの最高齢世界記録を樹立した。シンさんは88歳からマラソンを始め、今回が8回目。2003年に5時間40分1秒で完走し90歳以上の記録を塗り替えた。走り始めたのは80歳の時で、息子の死で「心を閉ざし希望を失った時、『走るように』という神のお告げがあった」のがきっかけ。お酒もタバコも生まれて一度も体験なし、食事はショウガを入れたカレーに紅茶が中心で、米でつくった甘い菓子は食べないそうで、骨密度は右足が25歳、左足は35歳という。 「体力の秘密は毎日欠かさず16キロを走り続けていること」 なんてびっくりですね。

釜石市の下川原孝さんは98歳からはやり投、円盤投を始め、マスターズの記録を塗り替えた。著書「101歳のアスリート、人生なんて何歳からでも大丈夫」(朝日新聞出版)があり、参考になることが沢山書かれていてお奨めです。練習場所がないのでグラウンドでの練習は年に2,3回だけで、少し自己流のラジオ体操、投げ方を頭の中でイメージするだけ。 それだけで99歳に地方大会初出場して記録更新、100歳の時に全国大会に初出場で世界記録を大幅に更新した。イメージの稽古とは厳しい稽古をしなくても、武道家が高齢になって型稽古を編み出して技が衰えるのを防いだことで、その武芸の中で生まれた効果を伝承するようになったのが日本の型文化なのでしょうか。中国で発達した気功や太極拳も動作をいれたイメージトレーニングだけでも力量を発揮できる、そして呼吸や気を練ることが中心の健康や体調管理に役立ててきたのでしょうね。

下川原さんは85歳まで毎晩飲み歩いて暇で寂しかったので詩吟を始め、そこから又元気になられたそうで、食事は何でも家族と一緒の物を食べる、血圧が高いので75歳から25年間降圧剤を飲んでいるなどまったく普通の方でした。しかし享年104歳、3月11日釜石市で津波を避けて避難中に息子さん夫婦と一緒に亡くなられた、大変無念なことです。 女性アスリートに参考になるお話。27歳のアンバー・ミラーさんは、妊娠39週目にマラソンコースの半分を走り、半分は歩くという医師のアドバイスの下、シカゴ・マラソンに出場した。その数時間後に自然分娩で出産するという偉業を成し遂げた。ミラーさんにとっては8度目のマラソン参加、妊娠中にマラソンに参加したのは今回で2度目だという。名古屋の岡崎市にある自然分娩の産婦人科医・吉村先生は妊婦さんに2時間以上歩かせ、雑巾がけ、まき割りをさせる事で有名ですが、これを知った妊婦さんたちもフルマラソンに参加したら先生よろこぶでしょうね。

高齢になってから始めた人は、自分の人生にとっての知らなかった一面、未知の可能性やマッチョな生き方に出逢い楽しくて仕方がないでしょう。無理して体調を崩すトレーニングより、休息も十分とりつつ軽いイメージトレーニング、ストレッチ、体操などの体調管理などをする気力の維持さえあれば、レースに出たいと思ったときに再挑戦するくらいでよい。その時、伊賀さんのように地元に「ひわさ海がめ」のような良い大会があることも条件ですので、兵庫県で始まった潮芦屋アクアスロンや加西市グリーンパーク トライアスロンが100歳の高齢者でも参加できて地元で愛されるような大会になってほしいですね。
2012年1月4日

<<前へ  ページのトップへ  次へ>>

Copyright Masahiro Shimizu. All rights reserved.