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[ 1]生涯スポーツとしてのトライアスロン(1) [13]ピンチをチャンスに
[ 2]生涯スポーツとしてのトライアスロン(2) [14]スイムもナンバで
[ 3]ナンバ歩き [15]トライアスリートの菜食主義
[ 4]ナンバについて [16]菜食のすすめ
[ 5]ナンバ歩きの実践 [17]トライアスロンが教えてくれたこと
[ 6]競技志向の落とし穴 [18]生きる力を養うトライアスロン
[ 7]みなさん、国体に参加しましょう [19]100歳でも現役のコツ
[ 8]今年の宮古島、そして淡路大会 [20]生活に役立てるトライアスロン
[ 9]自転車通勤の極意 [21]高齢者のトライアスロン
[10]トライアスロンを人生の黄金期に活かす [22]トライアスリートは求道家なのか
[11]田山さんワールドカップ優勝とYao Logic [23]科学的に解明される魂とは
[12]転機を迎えて
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[15]トライアスリートの菜食主義

37歳のトライアスロンを始めた頃、アイアンマンを6回優勝したデイブ・スコットはカリスマ的存在で、原書房の「トライアスロン」を愛読し、特に彼の菜食主義に注目してました。その影響で野菜サラダをよく食べ、血液にサラサラ感が増すことが分かりました。良いと分かっても菜食主義者になりたいとは思いませんでした。
トライアスロンのトレーニングを開始すると、高校時代の部活後の空腹感を味わえるようになりました。「空腹は最高の味覚」と言われるよおに何を食べても美味しくて、ビールも最高、焼き肉やステーキ肉を買ってきては自分で調理して食べるのが楽しみになりました。そして体力・気力も旺盛になりスタミナも筋肉も付き、考え方も積極的になるなど周囲の人たちの評価が変わりました。
入社当初は運動が苦手な人と思われていた筈ですが、トライアスロン大会に参加を続けている内にそんな過去のことはまったく忘れられて、別人のように見られるようになったのには、面白い変化でした。
しかし10年後の47歳の時の阪神大震災が転機になりました。ハイカラな外人臭い街、神戸で生まれ育って、洋食、中華料理から神戸ビーフ、ケーキなど美味しいものは食べ尽くしたと思いました。食に関しても日本の様々な伝統文化のほうに気持ちが向き始め、日常身近な物に興味が沸いて来ました。健康管理のためには持久筋や有酸素機能を維持していくことは大切です。トライアスロンは一生現役でいたい、しかし他にもっと大切なことがある、だから競技出場は年一度だけにし、それも完走できれば良いと思うようになりました。
トレーニング量が減ると、当然食べたり飲んだりの興味が薄れてきました。「空腹感のない時は無理して食べない」が鉄則になり、玄米中心の生活になるとその傾向がさらに強くなり、その内に胃が小さくなってきて、さらに少食になり、食べたものを効率よく消化する身体になった気がしました。世間で言われる1日3食の洗脳から開放されると気持ちが楽になります。やっと競技から遠ざかるようになって、菜食中心の食生活になれたわけです。勿論肉や魚に未練がありますが、もう以前のような馬鹿食いはせず、少しで満足できるようになりました。
野口法蔵という人をご存知でしょうか。ヒマラヤ奥地のチベット仏教の僧院で3年間、食事は大麦粉とお茶だけで座禅瞑想の生活をされ、夏でも夜はマイナスの気温になり、冬は零下40度の気象条件のなかで厳しい修行をされたとのこと。ここの僧侶たちは10歳を過ぎて僧院に入り、栄養失調にもならず一切の病気にかからず、平均70歳くらい生きると、自ら寿命を悟り瞑想で死を迎えるそうです。野口さんは帰国後も少食を続け1日10時間の五体投地を20年間続け昨年400万回を満行された。著書『チベット仏教の真実』『断食座禅のすすめ』『これでいいのだ』
これだけ厳しい環境と少ない食事で人間は生きていける潜在能力があるのなら、現在の日本の恵まれた環境なら優に100歳くらいの平均寿命でピンコロリンでなければならないはず。しかし現状は逆で、食べすぎと運動不足による肥満や高コレステロール、高血圧から、糖尿病、ガン、認知症と病気になったら薬、サプリや栄養剤を信じて頼る、新型インフルエンザ騒ぎでビクビクするなど、豊かさによるひ弱さの落とし穴に落ち込んでしまった。私も甘いものが回りにあるとついつい手を伸ばして食べすぎてしまいます。正月の餅も大好物で食べすぎて、1月末はいつも体重が増えます。
野口法蔵さんやチベットの僧侶が示すように、極寒でも人間は生体恒常性で体温を維持したり、どんな病気も自然治癒する潜在能力がある。しかしこんな極限状況に身を置くことは現実には考えられないことですから、今の栄養学にどれだけ毒されているかを認識する程度で良いと思う。特に生活習慣病や老化の諸兆候は、野口さんのような食事に一時期だけでも取り組めば相当な効果があると思う。 「断食をして腸内に溜まっている宿便を出すと、すべての病気が治る、ボケなどの防止になる」の効果を知っておけば、医者の薬のお世話になる前にやってみる価値はある。
断食までしなくても、一日一食の少食でも良い。青汁、ニンジン汁、玄米粉の一日一食の甲田療法を実践するめちゃくちゃ元気な友人がいる。 ・ 食べすぎは無駄な消化活動で臓器に負担をかけている。 ・ 青汁、ニンジン汁、玄米粉の一日一食だと食後の倦怠感がない、身体が軽くて疲れない。 ・  酵素の働きが活発になり体温が高くなる、冬でも薄着で平気、睡眠も熟睡して目覚めが良い、 と本人から直接伝授されると、これもやってみる価値は在るだろうと思う。
哺乳類のなかで人間だけが加熱したものを食べている、加熱して酵素を殺した食べ物は内臓に負担をかける。だから最近では生野菜を食べて「生きた酵素」の摂取を薦めるロー(生)フードが欧米で盛んになってきた。もはやマクロビオティックは時代遅れの感があり、生野菜や果物の生きた酵素、漬物、味噌などの発酵食品と和食文化、加熱しすぎない調理法などへと統合の方向に向かっている。要は老化した臓器の内分泌の衰えを補うのは「生きた酵素の摂取」が必要ですよ、ということになると、しゃぶしゃぶ、ローストビーフ、寿司、刺身もいいのではと僕は思う。
私も若いころと比較してみると、お酒が弱くなったし(肝臓の老化)、寒さに弱い(基礎代謝の低下)、食後の倦怠感や睡魔(読書ができない)、立ちくらみ(貧血症)など数々の老化現象に気づいた。これら老化現象は明らかに改善できると思ったので、さっそく取り組んでみることにした。青汁専用のジューサーも購入。毎週水曜日に1週間分の無農薬のケールと人参が届く。この二つを絞り、機械の掃除をすると2時間くらい、結構な労働になる。朝食はジュースと果物少々、お昼はミキサーでバナナ、豆乳、果物、蜂蜜、レモンでスムージを作り空腹を紛らわす、夕食は妻が作るマクロビ食である。もちろん家から一歩出ると、相手に合わせて好きなものを食べるようにしている。


(2009年)

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