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[ 1]生涯スポーツとしてのトライアスロン(1) [13]ピンチをチャンスに
[ 2]生涯スポーツとしてのトライアスロン(2) [14]スイムもナンバで
[ 3]ナンバ歩き [15]トライアスリートの菜食主義
[ 4]ナンバについて [16]菜食のすすめ
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[11]田山さんワールドカップ優勝とYao Logic [23]科学的に解明される魂とは
[12]転機を迎えて
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[14]スイムもナンバで

今回はスイムを楽に泳ぐためのナンバについて初心者向けの内容で久しぶりに書いてみます。私自身それほどスイムは得意ではないですが、25年以上トライアスロン大会に出場してきてスイムの安全と健康第一にはやはり「ナンバ泳法」だったからです。

トライアスロンは、やはり無理せず楽に気持ちよく取り組めることが健康に一番です。例え自己流になっても気持ちよく泳ぐためにはストリームラインの改善と呼吸を楽にすることが大切だと思います。どんなに時間をかけて練習しても猫背や硬い足首、折れ釘のヒザで泳いだのでは楽に泳げるはずがありません。足首を柔らかくし、背筋をまっすぐに伸ばし、肩を緩めて腕が耳に楽につき、気持ちよくまっすぐに指先を伸ばす身体にすることを目標にヨガに取り組んでみました。足の指を後ろから引っ張られるように後方に伸ばして「ああ気持ちが良い」とストレッチします。

右手を前方に伸ばすときは右足を同時に後ろから引っ張られるように伸ばす、すなわちナンバ。右手と左足という交差の動作はありえないし、身体の軸がずれるから要注意。気持ちは「あくび」をするように手足を前後に伸ばし、一番手足を伸ばしきったところでローリングをいれてポンと緩めます。すると手足は縮まるので、その縮まる方向で足を蹴り下ろし、前方に伸ばした腕も緩んで縮まる方向でスカルしながら手前に引き胸から腰に一気にプッシュする。緩める動作と力の方向が同じになるので、力で少なくてすむ。ローリングはハイエルボーで腕の回転方向が楽にするためで、身体機能から考えると分かる。無理な方向に動かすと緊張し血液の流れが滞る、泳いでいる間どれだけ筋肉が緊張せずに緩めているという意識が必要。(足は大臀筋という大きな筋肉をバタバタと足を上下する使い方はエネルギーを浪費する。) 身体の下に座布団を半分に折って敷き、うつ伏せになってすると腕が回し易くなりますので、プールに行く時間がない時、寝る前や朝おきる時にできます。

子供の時から泳いでいる人は足首が柔らかく魚のように動かせるのでキックは、魚のヒレのように美しく効率の良い動きをしています。私の足首は硬くてまっすぐ伸びないのでブレーキになる、肩も体幹もゴツゴツで硬いから軸がぶれる、そんな身体で泳いでも効率が悪いだけですから、リハビリと思って少々痛いのを我慢してヨガの教室に通い、足首から肩や腰を伸ばすことにじっくり取り組みました。やはり自分でやろうと思ってもなかなかできません、月謝を払わないと続かないものですね。

健康法の視点からスイムを考えても、気功のような呼吸法を泳ぎに取りこむ事だと思います。なぜ長い時間泳げるか、それは呼吸が安定するからで、その為にはいかにリラックスしているかを意識する必要があります。これは腹式呼吸など「吐く息を長く」の基本通りに、顔が水の中にある間に鼻から息をゆっくり出して、水面に上がったら「瞬時に吸う」を意識します。次に有酸素機能を開発する最も大切なポイントはランの「ゆっくり走れば早くなる」と同じ、水泳でも「ゆっくり泳げば早くなる」は一緒だと思います。僕がこれまで一番良い記録で泳いだのは、24時間泳の大会に出場したすぐあとに参加した小豆島のトライアスロン大会でした。  24時間泳は6人で参加して1時間を4回泳ぐだけですが、これは大変よい練習になった訳です。 この時の体験で分かったことはトライアスロンのスイム練習で肝心なのは、参加する大会の距離をマイペースでゆっくり泳ぐしミュレーションを繰り返すのが一番だということでした。50Mダッシュを10回とかインターバルでタイムを計って泳ぐような練習は若い時だけで十分。老人になっても若い人と競うなんて気持ちは捨てましょう。高齢者は長い距離を楽に泳げるようになってから、タイムを徐々に早くしていけばよいと思います。スイムの有酸素機能を開発・維持すること、それには30分から1時間くらいゆっくり泳ぐことが一番健康に良い方法だと思います。

長い距離に慣れることは、ランで起こるファアースト・ウインドやランニング・ハイのような循環器系の生理的変化をスイムでも体感し、魚気分になれる楽しみを味わい、且つ心身相関に良いということを考えることだと思います。競技時にパニックになっても、ゆっくり呼吸して体を浮かせ、体調を整えるようなゆとり、ケイレンが起こっても平然としておれる自信を日頃から養っておくことが大切だと思います。トライアスロンのスイム事故は、やはり自分にも起こって欲しくないですよね。血栓や梗塞といった血管が詰まるということが起こると一番怖いわけですから、安全第一を考え、スタート直後のバトルを避け、体温があがり、呼吸が安定し、血液の循環がファアースト・ウインドになるのを待って、時間内に泳げるようにスピードを上げる。生涯スポーツとしてのトライアスロンは健康のためなんだからと自重し、特に太り気味で血圧が高くなってきたと思ったら、よくよく「ゆっくり頑張らない」でいきましょう。

(2009年)

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