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[ 1]生涯スポーツとしてのトライアスロン(1) [13]ピンチをチャンスに
[ 2]生涯スポーツとしてのトライアスロン(2) [14]スイムもナンバで
[ 3]ナンバ歩き [15]トライアスリートの菜食主義
[ 4]ナンバについて [16]菜食のすすめ
[ 5]ナンバ歩きの実践 [17]トライアスロンが教えてくれたこと
[ 6]競技志向の落とし穴 [18]生きる力を養うトライアスロン
[ 7]みなさん、国体に参加しましょう [19]100歳でも現役のコツ
[ 8]今年の宮古島、そして淡路大会 [20]生活に役立てるトライアスロン
[ 9]自転車通勤の極意 [21]高齢者のトライアスロン
[10]トライアスロンを人生の黄金期に活かす [22]トライアスリートは求道家なのか
[11]田山さんワールドカップ優勝とYao Logic [23]科学的に解明される魂とは
[12]転機を迎えて
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[13]ピンチをチャンスに

昨年はとんでもない年だったですね。思いもよらぬことが次々に起こって明日はわが身かと、私自身も不安な気持ちになるような変化の年になりました。会員の方にも大変な状況に追い込まれた方もいらっしゃるかもしれません、中でも兵庫県のトライアスロン界では信じられないこと、チーム・テイケイの廃部がありました。田山さんにとってはメダルのチャンスだったのに、なぜオリンピックが終わるまで待ってくれなかったのか、とショックは大きかったですね。その背景には2008年3月にチベット僧侶のデモによる抗議運動、そして中国の弾圧、大規模な暴動に発展、多くの死傷者。これにより以前のモスクワ・オリンピック時のような緊張感が流れ、北京オリンピックのボイコットに発展するような気配が生まれたことなどが要因のようです。

昨年4月末に「チームテイケイが廃部になり合宿所を出るから引越しの支援を呼びかけて欲しい」と連絡がありびっくりしました。その後、協会では猪名川町の活動拠点を失ったチームテイケイの練習活動を支える浄財を募る募金活動「旧チームテイケイ支援基金」の取り組みを始めました。こんな状況でオリンピックの準備ができるわけがないだろうにと同情してしまうのですが、八尾、田山両氏は何もごともない様に、壮行会も普段どおり振舞って元気に北京に出かけましたが、そのトライアスリート魂に感動させられました。

その後、中国政府は上手く事態を切り抜けてボイコットには至らず、開会式では80カ国の国家元首を集め、古代中華思想を見せつけた演出で中国の力を誇示し、メダルの数でも結果を出して、何事もなかったように無事終了しました。しかし大会前の実情をしっている私たちには「田山さんが日ごろの実力を発揮できるなんて期待する方が無理だ」と分かってました。しかし日本選手権では3連覇し見事に復活し本当に私たちを安心させてくれました。嬉しいことにこの廃部のピンチに八尾さんは地域密着した活動をしていくと宣言してくれています。 是非協会や地域のクラブとも連携して兵庫県トライアスリートのレベルアップと普及につなげるチャンスにして欲しいと思います。

昨年6月友人夫妻が街中で軽自動車に乗って走行中に後ろから居眠り運転の大型ダンプに当てられ炎上即死しました。運転手は名古屋から神戸に長距離運送で朝方到着したばかりで過労から眠気が来たのかもしれない。多分こんなことは日本全国日常茶飯事で起こっているに違いない、産業優先の道路行政が生んだ解決不能の事故として「運が悪かったと諦めるしかない」で終わらせて良いのでしょうか。「生涯の健康のためにトライアスロンの普及を」と願ってこんな文章を書いていても、こんな事故で殺されて「寿命だったのよね」と忘れられてしまうと思うと悲しくなってしまいます。

アメリカ型大量生産・大量消費、カジノ金融、新自由主義、グローバニズム、軍事優先、ドルの一元支配が崩壊しました。それに追随してきた日本は大いに反省する機会として車優先のライフスタイルや都市計画を見直すよいチャンスでしょう。私は神戸という坂道の多い街でマイカーを持たず30年近く自転車を主体とした「エコ&スローライフ」を実践してきて、その視点から自転車を都市交通の主役にする街づくりなど提案しています。
(このことはすでに何度か書いてきたので繰り返しません。)
さて、昨年からコナミ・スポーツでJTUの法人会員利用が可能になったお陰で協会の会員も増える傾向にありますが、今多くの団塊世代の方々が定年になって新しいライフスタイルへの切り替え中だと思うので、ぜひこの特典を知ってコナミに入会し、トライアスロンに挑戦して欲しいものです。JTUも全国の協会も、入会した人が挑戦したいと思うような魅力の多い大会や啓蒙活動を全国で展開して欲しいです。

コナミに入会したけど、車で通って「毎日お風呂代わりにプールでダベッテいます」では困ります。私が行くジムは家に近くて便利なのですが、老人ホームのような雰囲気が嫌で一昨年春に退会しました。ところが水泳をしなくなって体調を崩してしまい、昨年暮れに再入会しました。これで一度身についた運動習慣をストップすることが、いかに変調をきたすかという事が身にしみて分かりました。さらに昨年は宮古大会も多忙でキャンセルしてしまい「完走が目標だけでも参加して肉体の限界に毎年挑戦してきたことは、肉体に厳しさの記憶を焼き付けることになる、その記憶を毎年更新することが、精神力を維持するのに役立っている」ことが良く分かりました。

ですから自転車かランでコナミに行き、コナミのトライアスロン同好会(もしあれば)に入ってもらって「10キロが走れ、1キロを続けて泳げるようなライフスタイルへの変革」を指導して欲しいものです。60過ぎてからでも有酸素運動を主体とする運動習慣を身につけることがどれだけ健康増進に役立ち、さらに無理しないで大会に挑戦することが運動を面白く持続し、心身が若返ることを知って欲しいですね。

老化は守りの姿勢から始まり、弱気になって新しいことに挑戦しなくなります。弱気になるとイメージする力も衰えるのでしょうか。例えば100年前の日本人生活、車のなかった時代、世界中の貧しい人たちの生活をイメージすれば、いま日本人の生活がどれだけ恵まれているか分かります。しかし現状しか考えない守りの姿勢の人が本当に多く弱気なことを口癖のように唱えています。 こんな「弱き老化症候群」に油断するとうっかり感染しそうになります。
こんな風潮の中で兵庫県にトライアスロン的ライフスタイルの新しいスポーツ文化を育てようと八尾さんのチーム・ブレイブが誕生したことは正に朗報です、皆さん注目してください。  

 (2009年1月記)

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