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[ 1]生涯スポーツとしてのトライアスロン(1) [13]ピンチをチャンスに
[ 2]生涯スポーツとしてのトライアスロン(2) [14]スイムもナンバで
[ 3]ナンバ歩き [15]トライアスリートの菜食主義
[ 4]ナンバについて [16]菜食のすすめ
[ 5]ナンバ歩きの実践 [17]トライアスロンが教えてくれたこと
[ 6]競技志向の落とし穴 [18]生きる力を養うトライアスロン
[ 7]みなさん、国体に参加しましょう [19]100歳でも現役のコツ
[ 8]今年の宮古島、そして淡路大会 [20]生活に役立てるトライアスロン
[ 9]自転車通勤の極意 [21]高齢者のトライアスロン
[10]トライアスロンを人生の黄金期に活かす [22]トライアスリートは求道家なのか
[11]田山さんワールドカップ優勝とYao Logic [23]科学的に解明される魂とは
[12]転機を迎えて
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[10]トライアスロンを人生の黄金期に活かす

五木寛之の「林住期」(幻冬社)によると、50歳から75歳までの25年間を「林住期」とし、社会人としての務めを終えたあとすべての人が迎えるもっとも輝かしい「人生の黄金期」と書かれていますので、まだまだ老いるという言葉と無縁な気がします。しかし周りを見ると同世代でかなり老いの進行した方がいてびっくりします。定年後の生活設計を見据えて、頑張らず適度な緊張を持続する程度にやってきたお陰で、この4月の宮古島では10回目の完走を果し、宮古の定年の65歳までは続けたいと決意を新たにしました。トライアスロンは都市型生活の理想的健康術だとの再確認もしました。

太く短く華々しく生きるのか、細く長く堅実に生きるのか。私は後者のタイプでやってきて今年1月に60歳定年を迎えました。トライアスロンの3種目は遅筋・持久筋を開発する健康法として生まれて来た訳ですから、「カメさん」のようにを走る人生観を持った人が多いと思います。と言っても、私も最初は競うのが好きな「ウサギ」さんでしたが、震災を境に焦らず、競わず、比較せずの楽なカメさん型に人生観が変わり、会社勤めを終える60歳までは年に1度の大会だけでも続けようと思って、宮古大会だけは参加してきました。老いてもボケることなく寝込むことなくピンピンコロリと死ぬまでトライアスロンができれば嬉しいことなので、生活の中で3種目を上手に生かせるライフスタイルを考えてきました。

こんなカメさんトライアスリートであっても、世間では毎日何時間もトレーニングに費やし、年に何度も過酷な競技に挑戦する異常な体力の持ち主と見られているようです。私の家(神戸市灘区)の周辺は坂道が多く自転車で走り回っている人は確かに非常に少数です。MTBに乗って、例えば東方向へ六甲から三宮、西方向では芦屋へ、電車、マイカーでの移動と時間差なく行けます。重たい荷物がある時は、登山用の背負子を利用して担いで帰ってきます。農業を営む人が、老いても畑を耕すように、都市で楽しく元気でお金の掛からない生活をを営むためにMTBを足代わりにしているだけです。こんな健康に良い合理的なトレーニングなのにマネする人が出てこないのが残念でなりません。最近のMTBは安いし、パンクもほとんどないし、修理も簡単、前3段と坂道を登るのも楽にできているなど、便利で最高のツールだと思う。

昔は重たい自転車を押して豆腐を売ったり、牛乳を配達したりするのが当たり前だったのですが、車社会になっておかしくなりました。私がマイカーを持たない理由は数々あります。

・ 会社勤めだと土日しか乗ることはないのに駐車場が必要、このダブルの損失
・ 近い場所でも、どこへ行くにもマイカーに頼る悪習慣が生まれる
・ 警察官や道交法など意識しなければならない、ネズミ捕り、駐車場探しなどトラブルに巻き込まれる、高い探知機が買える人買えない人、これって変だよね
・ 人格が変わる。「チョットの接触事故でも「すみません」と先に謝った方が負け」
といったことが常識になっている、日本人として恥ずかしいよね
・ ガソリン代、保険代、高速道路代金その他経費が掛かりすぎる
・ 渋滞が嫌い、時間的ロスが多い、本が読めない、眠れない等

その点、自転車だと駐車場さがしの煩わしい問題がないし、環境保護に貢献してるし、 欧州の都市のように市内をマイカー規制しても影響も受けないとメッリとが多いのに、 日本は自転車を社会に活かす方向へ改善する努力をしない。だから、こんな車社会と関わりを持たないほうが気持ちが良いという信念が生まれる。どうしても車が必要な時はレンタカー、タクシーを使うようにしていますが、めったにありません。

いかに車に頼らないか、そしてランや自転車をいかに活用するか考える習慣が身につくと、筋金入りのプラス思考人間になります。「MTBを上手に活用するトライアスロン・ライフは、今後の年金暮らしにとってお金を使わず体力や運動神経を維持する健康法となんだと」軽い気持ちなんですが、周りの人は「元気やな」とびっくりされます。しかしここで有頂天になると落とし穴にはまり自滅しますので、ケガや事故に対する警戒心を怠らぬよう平常心を養う注意をしています。

そこでロードレーサーの保守点検・整備は事故防止の鉄則ですが、忙しいとつい警戒心が薄れ後回しにしてしまいます。日頃は物置に保管してますが、レース前の2・3ヶ月前に出してきて、しっかりチェックします。怖い乗り物だと思っていますので、乗り始めはいつも億劫になります。従って、競技指向型のツーリングや実力差がある人との練習や集団走行はしません。相手に合わせマイペースを守れないので集中できず事故に繋がりやすいからです。熟知したお気に入りのコース以外で乗らないようにします。 私の場合、表六甲ドライブウエーを記念碑台まで登り、時には芦有までの走り、タイムを測って記録します。

宮古からの帰りの神戸空港から、バイクの入ったダンボールを輪行しポートライナー、阪急電車を乗り継いで帰りました。これもトレーニングチャンスを生かし経費節減でき、輪行ノウハウの体験学習、そして老化防止策になります。折角辛くて厳しいレースを完走してストロングマン称号を得たのですから、これくらいのことは実践しなければと思っています。疲れたら上手に休息して回復させる、こうした事も場数を踏むと知恵になり、また現役主義をまっとうできる信念が養えます。サラーリーマンだ、都会生活だからといって妥協したり、世間の目や常識を気にしていては、大切な事を見失ってしまいます。自分らしいスタイルを追求するには、天上天下唯我独尊で良いと思う。

例えばランの練習の場合、スポーツウエアに着替えるのが邪魔臭かったら、普段着で走りに行けばよい。私の場合、時間を決めて毎日規則的にとか定期的に練習するのが嫌いなので、買い物や、人に会いに行く時など日常生活の移動をすべてトレーニングチャンスとして生かす、つまり季節に合わせて必要な肉体労働をする百姓的ライフスタイルが望ましいと思っています。しかし通勤バイクは毎日乗っていたのですから、これでは運動量がちょっと少ない。そこで短時間で帰ってこれる山登りを加えます。有り難いことに近くに歴史的に由緒のある摩耶山の青谷登山道があり、その中腹の不動の滝まで週に2・3回ほど行くようにしています。早朝ならラジオ体操をする元気なお年寄りに出会える往復2時間ばかりのコースで、鳥や花、木々そして猪と四季折々の自然に触れることもできて、時にはご来光も見れますのでトレーニング環境には大変恵まれていると思います。
(2007年5月記)

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