震災企画「遺族の6年間」
NHKラジオ
比留間 亮司 アナウンサー)
心の軌跡
 安藤衣子さんは、地震でご主人を喪った。第1巻からその心の軌跡を連続して投稿してくださっている。
 NHKでは、テレビで「安藤衣子さんの2年」を制作し、このたびラジオ番組で「安藤衣子さんの6年」を紹介した。

 安藤さんは、癒しを求めて、自分史を書くのに熱中していた時期がある。直面する課題が重苦しいとき、自ら非日常的空間を創造し、それに打ち込むことによって、日常空間に向き合う活力を得るというのも、有効な選択肢であろう。

 心の復興は一本調子では進まない。仕事を通じた社会との関わりが、生きがいにつながりやすい。そのきっかけ作りの重要性など、短時間の番組にもかかわらず、具体的なエピソードに裏付けられ、説得力があった。比留間アナウンサーが取材にかけた情熱がうかがえる。

 また、重たい体験をされた方々が、受身ではなく、安藤さんのように、社会と積極的に関わりをもとうとする、自助努力も必要だと感じた。一方、社会にも、そのための豊かな受け皿が、必要だろう。
安藤衣子さんの手記 第1巻 第2巻 第3巻 第4巻 第5巻 第6巻 第7巻
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