じしんのおはなし

        山下 千尋 五歳 尼崎市


 千尋は絵を描くのが大好きな五歳の女の子です。地震後一か月ほどして「地震の本」を作ると 言い出し、避難所で配られた「避難の心得」の紙の裏に絵と文を書きました。色をつけた原本は 私の貴重品入れの中にしまっております。(母)

 (1) ねてたら じしんがきた。おとうさん たんすをおさえてくれた。おかあさん ちひろと た かと まさしを おさえてくれた。
 (2) おそとにでると はたけがへこんで おはながおちてた。えげやまこうえんの むこうが か じやった。おうちが つぶれてた。
 (3) がっこうにいった。いっぱいならんで かんぱんくれた。といれは うんこが いっぱいで きたなかった。おみずが ながれなかった。ちかくの おじちゃんの うちにいって ぬくい ごはんたべた。でもみずが ながれなかった。
 がっこうで おじいちゃんと おともだちになって あくしゅした。ちひろの あかいおふと んあげた。
 (4) ゆたかおじちゃんが くるまで むかえにきてくれた。
 あまがさきの たくおじいちゃんの うちにきた。
 きゅうきゅうしゃと しょうぼうしゃと ぱとかあが いっぱいやった。
 れいこばあちゃんは だっこしてなきました。
 おみずがあったんです。おふろにはいっていいきもち。
 (5) おとうさんと おかあさんが こうべにいって じてんしゃと おはなと りか(りかちゃん人形)と もってかえってくれた。おばあちゃんのうちに おかあさんのともだち いっぱい きました。ちひろも おともだちできた。
 (6) おとうさんは かいしゃから かえってこない。かえってきたら ぜったいに おとうさんの よ
 こにねて おはなしします。
  「ちひろは はが ぐらぐらしとうねん。おとなのはが はえてくるねん。まさしは あか ちゃんのはが できるねん。たかは けが じぎじぎのびとう」
 (7) ちひろはまた こうべにいって ちひろと かえちゃんと まいこちゃんと あやかちゃんと はなえちゃんと ぶらんこと おままごとと じてんしゃであそびたい。
 4がつから あたらしいようちえんにいきます。
 あたらしいおともだち、100にんできたい。
                お わ り