恐かった地震

      牧野 亜希子 十歳 小四 神戸市北区


 一月十七日、すごいゆれとガタガタという音で私は目がさめました。
 何がどうしたのか、ぜんぜん分からなくて、私はお母さんに、
 「何?」「何?」と、聞きました。お母さんがあわてたようすで、
 「地震よ地震」と、言って私を引っぱってかばってくれました。
 私はとても恐くて体のふるえが止まらない。まっ黒な中で、お父さんが、
 「足のふみ場がないな。すごいなあ」と、言って外のようすを見に行きました。
 私とお母さんは、テーブルの下に、おふとんをしいて、明かりになるものを、さがしたりしたけど、かい中電灯もないし、ローソクも暗くてどこかわからないし、何もできませんでした。
 「早く明るくなってほしいね」と、お母さんが言いました。まっ黒な中で余震が何回もおきた時、すごくこわかった。家がつぶれるんじゃないかなと思いました。
 お母さんに抱きつくと、お母さんもふるえていました。
 夜が明けて、外が明るくなってきた時、部屋の中のものがひっくり返ったりわれたりしているのを見て、私はもっとびっくりしました。
 夕方、テレビが映るようになったので見ていたら、阪神高速道路が落ちたり火事があっちこっちでおきているのを見て、びっくりしました。
 私は地震で家がつぶれてしまってテントでひなんしている人を見て、かわいそうだな、家が本当につぶれていたのだから、私より、もっともっと恐かっただろうと思いました。
 あれからときどき地震の夢を見て恐いです。いつになったらおさまるのかな。ああ恐い。